<<< 第14回 影山工房公開講座のご案内 >>>
影山工房は創業より70年間培ってきた織物のノウハウを次の世代に伝える事を目的として『影山工房公開講座』
を開催します。多くの先人たちが伝えてくれた技法や知識に加え、仕事の中から生まれたアイデアなどを織り
交ぜて8項目のテーマで講座を開きます。
貴方の織物のスキルアップにつながるよう、織物歴50年の職人が自身の工房と仕事を紹介しながら解説します。
◎受講生にとって充実した講座となるよう、各講座は定員を5名とします。
◎会期内の受講申し込みは一人3講座までとしてください。
◎静岡県富士宮市の影山工房が会場です。
講師 影山 秀雄
<<< 講 座 内 容 >>>
① 私が使う織り道具 (対象:初心者~上級者) ●定員まであと1名
織物の作業には多くの道具が必要です。私が日頃使っている道具たちを紹介しながら、プロの目から見た道具の選び方・
扱い方・メンテナンスの方法などを解説します。講座でお話しするいくつかの方法を実践すれば、今まで使っていた道具
たちが見違えるほど使いやすくなるかもしれません。
② 私の好きな糸の話 (対象:初心者~上級者) ●定員になりました
影山工房では絹や木綿に始まり麻,羊毛,野蚕,カシミヤ,ヤク,ハスなど様々な糸を用いて布を織ります。これらの糸と
その糸で織られた布を手に取ってご覧いただきながら、糸の特徴や効果的な使い方など私が感じる糸の魅力について
お話しします。
③ 平織りの可能性 (対象:初心者~上級者)
我が家で織る布はほとんどが平織りです。70年間織り続けてそれでも飽きることのない平織りの魅力とは? 素材を選び
、色を選び、糸の太さや密度を使い分けることで、シンプルな組織の平織りに実は無限の可能性が潜んでいることに気付
かされます。私が織った布たちをサンプルに平織りをデザインするためのアイデアを紹介します。
④ 織物に役立つ糸結び・紐結び (対象:初心者~上級者) ●定員になりました
織物の素材は糸。そしてその糸を布にする工程の中には“結ぶ”という作業が頻繁に登場します。私が日ごろ仕事で多用
する様々な糸結び・紐結びを実技を交えて紹介します。ほんの数種類の結び方を身に付けることで、織物の作業がより
効率よく行えるようになります。
⑤ 糸を巻く・糸を計る (対象:中級者~上級者) ●定員になりました
糸の扱いは織物の基本中の基本。糸にも織り手にもストレスのない糸の扱い方。個性的で魅力的だけど扱いにくい糸を
何とか織り手の思い通りに扱うためのあの手この手。糸の番手と整経のための計算法。扱いやすいカセ、解きやすい
カセの作り方などを解説します。受講される方は電卓持参でおいで下さい。
⑥ 縞を作る・柄を創る (対象:中級者~上級者) ●定員になりました
粋な縞と野暮な縞。この違いはどこにあるのでしょうか。伝統柄から独創的なデザインの方法まで、私が日頃応用
している縞作りのヒントを紹介しながら美しい縞を作る方法を考えましょう。実際に糸を縞模様に並べるシンプルで
効率的な技法も実演します。
※以下の専修講座①②は、影山工房の織物の基本的な部分をご理解いただいた方に、より深く学んでいただくための
講座です。そのため、上記①~⑥の講座をすべて受講した人が受講対象となります。
(ご自身の受講記録を知りたい場合はお問い合わせください)
⑦専修講座-1 やたら縞を楽しむ (対象:上級者、①~⑥を受講済みの方) ●定員まであと3名
単調になりがちな縞のデザインに変化をつけたいと思ったら“やたら縞”を作ってみませんか。色のやたら・縞の太さの
やたら。組み合わせを考えると無限の可能性をもつやたら縞ですが、いざ作ろうと思うとどのように“やたら”を作れば
いいのか迷ってしまいます。その“やたら”をデザインする方法のいくつかを、実例をご覧いただきながら解説します。
⑧専修講座-2 紬を織るということ (対象:上級者、①~⑥を受講済みの方)
影山工房が60年間織り続けてきた「紬」。糸の選び方、糸の太さと筬の関係、色の決め方、糊付けの方法、経糸のテン
ション、小管の巻き方、筬の打ち方、糊落とし、砧打ち、仕上げの方法など、私が紬を織る技法の全てを解説します。
実際に紬を織っている方が対象です。(この講座のみ受講料10,000円)
●受講料は一講座4,000円(⑧以外)。受講を希望される方は(氏名、住所、電話番号、受講を希望する日時と講座名)
を明記の上、ファックスかメールにて下記までお申込み下さい。折り返し受付確認の連絡を差し上げます。
●申込先 手機織処 影山工房 ・Fax:0544-27-0054 ・Mail:kageyamakobo@factory.tnc.ne.jp
※出席者には受付終了後に会場までの交通機関のご案内をお届けします。