機織り職人の仕事場から…

第16回 影山工房 織りもの展 in 奈良

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お知らせが間際になってしまいました。
4月22日より、奈良・五風舎に於いて16回目の作品展を開催します。

おなじみの定番の布たちに加えて
宮沢賢治の“雨ニモ負ケズ”を織り込んだ紬の反物、
今までで最も細い“蓮の糸”で織ったストールなど
新作をご覧いただきます。

会場は奈良公園の中・東大寺戒壇院を正面に望む水門町の
築160年の古民家。

古都の春の散策を兼ねてお出掛け下さい。





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# by kageyama_kobo | 2017-04-17 16:13 | 発表の場

第6回 影山工房公開講座 in 奈良・五風舎 ご案内 

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 影山工房は2013年の春から『影山工房公開講座』を開催しています。織物に関わる多くの先人たちが伝えてくれたものに加え、私の工房の日々の作業の中から生まれたアイデアなども織り交ぜて、奈良・五風舎を会場に8項目の講座を開きます。
 日々の織物の作業の中でいま一つ理解できない事がある方、自分の仕事を改めて確認したい方、さらなるスキルアップを望まれる方などへのアドバイスになればと考えています。可能な限り質問にもお答えします。沢山の質問を持ってご参加下さい。

     第6回 影山工房公開講座 -織りを伝える-
 
●会 期 : 2017年4月19日(水)・4月20日(木)・4月21日(金)
●会 場 : 五風舎 奈良市水門町45
●講 師 : 影山 秀雄

① 私が使う織り道具 4月19日(水) 10:30~12:00 ※定員になりました。
 織物の作業には多くの道具が必要です。私が毎日使う道具たちを紹介しながら、プロの目から見た道具の選び方・扱い方・メンテナンスの方法などをじっくりとお話しします。いくつかの方法を実践すれば、今まで使っていた道具が見違えるほど使いやすくなるかもしれません。

② 私の好きな糸の話 4月19日(水) 13:30~15:00  ※定員になりました。
 影山工房では絹や木綿に始まり麻,羊毛,野蚕,カシミヤ,ヤク,ハスなど様々な糸を用いて布を織っています。これらの糸とその糸から織られた布をご覧いただきながら、糸の特徴や効果的な使い方など私が感じる糸の魅力についてお話しします。

③ 織物に役立つ糸結び・紐結び 4月19日(水) 16:00~17:30  ※定員になりました。
 織物の素材は糸。そしてその糸を布にする工程の中には“結ぶ”という作業が頻繁に登場します。私が日ごろ仕事で多用する様々な結び方を実技を交えて紹介します。ほんの数種類の結び方を身に付けることで、織物の作業がより効率よく行えるようになります。

④ 糸を巻く・糸を計る 4月20日(木) 10:30~12:00  ※定員になりました。
 糸の扱いは織物の基本中の基本。糸にも織り手にもストレスのない糸の扱い方。個性的で魅力的だけど扱いにくい糸を何とか織り手の思い通りに扱うためのあの手この手。糸の番手と整経のための計算法。扱いやすいカセ、解きやすいカセの作り方。受講される方は電卓持参でおいで下さい。

⑤ 平織りの可能性 4月20日(木) 13:30~15:00  ※定員になりました。
 我が家で織る布のほとんどが平織りです。60年間織り続けてそれでも飽きることのない平織りの魅力とは? 素材を選び、色を選び、糸の太さを選ぶことで、シンプルな組織の平織りに実は無限の可能性が潜んでいることに気付かされます。私が織る布たちをサンプルに平織りをデザインするためのアイデアを紹介します。 

⑥ 縞を作る・柄を創る 4月20日(木) 16:00~17:30 ※定員になりました。
 粋な縞と野暮な縞。この違いはどこにあるのでしょうか。伝統柄から独創的なデザインの方法まで、私が日頃応用している縞作りのヒントを紹介しながら美しい縞を作るノウハウを考えましょう。実際に糸を縞模様に並べるシンプルで効率的な技法も解説します。受講には電卓をご持参下さい。

⑦ やたら縞を創る 4月21日(金) 10:30~12:00 ※定員になりました。
 単調になりがちな縞のデザインに変化をつけたいと思ったら“やたら縞”を作ってみませんか。色のやたら・太さのやたら・その組み合わせと無限の可能性をもつやたら縞ですが、いざ作ろうと思うとどのように“やたら”を作ればいいのか迷ってしまいます。その“やたら”をデザインする方法のいくつかを、実例を見ながらお話しします。

⑧ 専修講座 紬を織るということ 4月21日(金) 13:30~15:00  (対象:上級者)
 影山工房が60年間織り続けてきた「紬」。糸の選び方、筬の選び方、色の決め方、糊付けの方法、経糸のテンション、小管の巻き方、打ち込みのタイミング、湯通し、砧打ち、仕上げの方法など、私が紬を織る技法の全てを解説します。これから紬を織りたい方ではなく、現在紬を織っている方が対象です。(この講座のみ受講料10,000円)

●各講座は定員が8名、受講料はそれぞれ3,000円(⑧以外)です。受講を希望される方は(氏名、住所、電話番号、受講ご希望日時、講座名)を明記の上、ファックスかメールにて下記までお申込み下さい。後日、受付の連絡を差し上げます。当日の受付はありません。

●申込先 手機織処 影山工房 ・Fax:0544-27-0054
                     ・Mail:kageyamakobo@factory.tnc.ne.jp


◎続く4月22日(土)~25日(火)は、同会場にて 
影山工房 織りもの展 を開催します。


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# by kageyama_kobo | 2017-03-03 14:10 | 発表の場

第5回 影山工房公開講座 “織りを伝える” 終了

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2月10日(金)~12日(日)と東京神田のTEORIYAさんを会場に
“第5回 影山工房公開講座 織りを伝える” を開催しました。

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二階のギャラリーは“織道具機料善”の道具類と、影山工房の織物の一部を展示。

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四階の講座会場は、今回は定員10名のコンパクトな構成で行いました。

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講座の資料として用いた布たちはすべて私が織ったものです。

糸のこと・柄のこと・染め方のこと・織り方のこと・仕上げのこと・
その布たちが出来上がるまでの工程を、テーマごとに丁寧に解説しました。

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資料の布は見るだけではなく、受講者がすべての布を手に取って感触まで確かめられるようにしました。

話があまり硬くならないように脱線話なども考えていたのですが、
受講者の熱い思いがビンビンと伝わってきてとても横道に逸れるような雰囲気になれず、
各講座ともあっという間に1時間半が過ぎてしまいました。

受講して下さった皆さん、ありがとうございました。
今までに行った5回の講座の中で今回が最も充実感を味わうことが出来ました。

この講座は今後も続けていく予定です。
今回受講できなかった方は、ぜひ次回は早めのお申し込みをして下さい。
さらにバージョンアップした内容を用意してお待ちしています。





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# by kageyama_kobo | 2017-02-13 22:46 | 仕事のコツ

機料善・織り道具の制作

2月10日から行う影山工房公開講座の会場で販売する私の作る織り道具・機料善のアイテムを制作しています。すべてのアイテムを揃えることはできないのですが需要の多い品物はいくつか作っておきたいと、今回は織り伸子・羽子板・アゼ竹の3種を作りました。
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織り伸子は特に手間の掛かる道具で、一年間乾燥させておいた太い真竹を切って割るところから制作が始まります。割った竹を成型し、火であぶって曲げ、針は一本づつステンレスの針金を削って作り、革ベルトも型紙から起こしてすべて自作します。
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羽子板は二年前に磁器のリングが手に入ったことから公開講座の受講生を対象に受注生産で作り始めました。なかなか使いやすいものがなく我が家でもいろいろと作ってきましたが、やっと“これならいける!”という形と寸法が出来ました。
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アゼ竹(綾棒)は機織りの作業の中で命ともいえる“綾”を保持する重要な道具。しかし市販のものに使いやすいものはなく、プロ・アマを問わず私が今まで目にしてきた織りの現場で“これはいい!”と思えるものは一つもありませんでした。アゼ竹には軽さと弾力、そして真っ直ぐなことが求められます。そして、ふとしたきっかけから発見したアゼ竹の理想の素材が“弓矢”でした。竹の両端には先端に結びこぶの無い紐が取り付けてあります。この紐はすべて私が縒って作ります。

ここに紹介した道具は少し手先の器用な人なら自作できるものばかりです。手持ちの道具に物足りなさを感じた方は参考にしてみてください。

※“機料善”の道具はすべて私が仕事の合間に手作りした物です。したがって量産が出来ないため通信販売には対応できません。時々お問い合わせをいただくのですが、ご理解ください。



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# by kageyama_kobo | 2017-02-07 00:22 | 道具の話

“男に贈る手織りの布 影山秀雄展” 始まる!

f0175143_23324437.jpg今年最後の作品展が静岡市の亀山画廊で昨日から始まりました。

その会場風景をお伝えします。

f0175143_23330400.jpg会場正面から右側です。

正面には“のれん”“ストール”“タピストリー”を、右側には“紬の反物”、そして中央には“テーブルマット”を展示しました。

f0175143_23332818.jpg左側の壁面には“ストール”、“マフラー”、“ネックウェア”などの巻き物が並びます。

f0175143_23335924.jpg“紬反物”のコーナーは、最近特に力を入れている男物の反物を並べました。

男物の反物の柄には派手さはないのですが、手引きの紬糸、座繰り糸などを用いて糸味を活かした布作りを心掛けています。

これらは是非手に取ってご覧いただきたいと思っています。

f0175143_23342617.jpgこの“ネクタイ”は今年で百歳になった私の父が10年ほど前に織った物です。

首に巻く部分を細く織るのに特殊な技術が必要で私には織る事ができないので、現品限りの品物です。

f0175143_23345446.jpg正面の壁は、左から“麻のれん・松煙ダイヤ”、中央が“蓮糸のストール”、右が“赤富士・夕富士のタピストリー”です。

f0175143_23354221.jpg新作のコースターは糸の密度を高めた、より存在感のある布になりました。

f0175143_23372448.jpgこちらは“ストール”のコーナーです。

木綿・絹・カシミヤなどの素材を用いています。

f0175143_23381078.jpg“マフラー”は左から与那国蚕(アタカス)の糸で織ったもの、次がヒマラヤのヤクの糸、その他はカシミヤを素材としています。

f0175143_23383885.jpg“ネックウェア(ミニマフラー)”は我が家では冬のみならず夏にも人気の定番です。

今回は沢山の色柄を取り揃えてあります。


糸の風合いを活かした布たちに是非会いに来てください。


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# by kageyama_kobo | 2016-12-03 00:43 | 発表の場