2009年 01月 15日
織物ではない我が家のアイテム
もう20年も前になりますが、友人から羊毛の糸紡ぎを教えてもらいました。
「ウールも我が家のアイテムの一つに入れたい!」とその後も糸紡ぎはかなり気合を入れて勉強したのですが、
やはり糸作りから手掛けるとコストの面で採算が取れない事が分かり、
羊毛を糸紡ぎからという仕事は断念しました。
しかし、横で見ていた母が「私もやってみたい!」と言うので、
原毛の洗い方からカードの方法や紡ぎ方を教えてあげるとみるみる上達していきました。
もともと編み物が好きだった母は自分で紡いだ毛糸で家族のセーターや帽子を作っていたのですが、
空いた時間を見つけてはワッチキャップやベレーなどを編んで、ある時から地元の作品展にだけ展示するようになりました。
染色をせずに原毛そのものの色を活かした手紡ぎウールの帽子はなかなかの人気商品で、
先日の富士宮の作品展でも展示した帽子はすべて完売でした。
展示作業を手伝ってくれた友人が「前にもらった帽子が穴が開いてしまったので、
もしも残ったら僕にちょうだい」と言ってくれたのに。彼に渡す分が無くなってしまったのでただいま製作中です。
by kageyama_kobo
| 2009-01-15 23:42
| 仕事場の風景