2009年 05月 03日
奈良・五風舎 機織り職人の仕事展
観光バスで奈良を訪れ“興福寺”,“東大寺大仏殿”,“春日大社”などを参拝した人の中で「もう少し奈良を知りたい!」と思う人たちが必ず歩く道があります。近鉄奈良駅から登大路を奈良公園に向かって歩き、県庁の先の県営駐車場の角で左に曲がり、すぐの信号機を右に曲がると正面に依水園、その背後に春日山が見える通りがあります。依水園に突き当たったら道なりに左に曲がってまっすぐ進むと正面は天平彫刻の傑作の四天王像が納められた“戒壇院”です。この“戒壇院”が正面に見えてくると間もなく、道の左手に戦後から奈良の仏像や風景を写真に納め、貴重な資料としてまた奈良を紹介する媒体として沢山の記録を残した写真家・入江泰吉氏の住宅の脇を歩くことになります。この入江邸に隣接して建つ古い民家が今回の作品展の会場の“五風舎”です。
今回の新作は経糸・緯糸の双方に紬糸を用いた“双紬(もろつむぎ)”の着尺です。真綿から紡がれた糸だけで織られた布の手触りを楽しんでいただけたらと思います。
by kageyama_kobo
| 2009-05-03 22:22
| 発表の場