2009年 07月 07日
座繰り糸…機の準備
群馬から届けられた“座繰り糸”。染色と糊付けが終わりいよいよ経糸を管に巻き始めたのですが、
太さが不規則な糸なので時々大きな節が現れます。
今回はこの節を活かした布を織ろうと考えているのですが、織っている時に筬に引っかかるような部分だけは取り除きます。
その糸がこんなにありました。(これはそのほんの一部です)
経管巻き~整経が終わり、縞も作っていよいよ千切り巻きです。
この時に大管巻きの段階で取り切れなかった節をていねいに取り除きます。
写真のような毛羽は綜絖が上下するたびに経糸にからまるので全て取らなくてはなりません。
我が家の千切り巻きは経糸を廊下に引っ張り、千切りを足や膝で押さえて経糸を張った状態で毛羽取りの作業をしながら行います。
節や毛羽立ちの多い経糸の千切巻きは、着尺一反分(約14.5m)なら半日以上掛かります。
その間力を入れ続ける腰や足への負担はかなりなものです。
全てを巻き終えた後、バタッと仰向けに寝転んで休憩することもしばしばです。
濃い色の経糸を巻く場合は糸の状態が見やすいように下に白い紙を敷いて作業をします。
by kageyama_kobo
| 2009-07-07 13:33
| 染めと織りの素材