機織り職人の仕事場から…

仕上げは“砧(きぬた)打ち”

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我が家の織物の工程の最後に“(きぬた)打ち”という作業があります。“”とは写真のような木で出来たウイスキーの瓶のような形をした道具で、平らな石の上に置いた布をこれで満遍なく叩くのです。

筬の打ち込みや糊付けによってこわばった生地が砧で叩かれることでほぐれ、経糸と緯糸がいい按配に馴染み、素材の持つ本来の風合いを引き出すのです。麻の布などは同時に生地につやが出るとも言われています。

写真の布は“蓮糸のストール”です。糊落としの後の陰干しで少々硬さの残った生地に、砧打ちによって柔らかさとしなやかさ、そして独特の“ヌメリ感”が生まれました。この手触りは言葉では表現できません。

4/20~25の影山工房 富士手織紬展(大宮・ゼフィール)”の会場に展示しますので、是非おいでいただき“砧打ちの効果”と“蓮糸の布の手触り”を楽しんでいただけたらと思っています。
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by kageyama_kobo | 2010-04-16 01:46 | 道具の話