機織り職人の仕事場から…

木綿の布の糊落とし

単糸や細い木綿の糸を織る場合には、毛羽立ちを押さえて扱いやすくするために染色後に糊付けを行います。この糊は織り上がった布には不要のものなので、これを落として木綿本来の風合いを出すために“糊落とし”を行います。

我が家では木綿の糸には小麦粉の糊を使用しますが、小麦粉糊は繊維に吸着しやすく、そして煮沸しても完全に取り除くことは不可能なので“澱粉分解酵素”を用いて糊落としを行います。

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最後に水の中で振り洗いと揉み洗いをしてすすぎ・・・




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板の上に屏風畳みにして、これを上から手の平で打って水を切り・・・

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脱水機で搾ります。

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以前は張り手で張って伸子を掛けて乾燥させました。しかし、この仕上げをした木綿の布で自分の作務衣を作り洗濯をしたところ、驚くほど布が縮んでしまったことがあったため、以後は木綿の布の乾燥はご覧のような“ザラ干し”にしています。
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by kageyama_kobo | 2010-12-26 23:23 | 仕事のコツ