2008年 07月 16日
羽子板
小さな穴が並んであいているだけの道具ですが、この穴に糸を二本づつ通して、この穴を通った糸を右手でまと
めて整経台の釘に引っ掛けていきます。
大管から引き出された50本ほどの糸が広がった状態で羽子板の穴を通過することで、引き出される糸のテン
ションのムラを防ぐ効果があります。
同時に、羽子板の穴から糸が等間隔に二本づつ並んで出てくるため、親指と人差し指で綾を取る作業が手際よく
出来るのです。(7/15の記事参照)
糸溝が出来ています。
この糸溝が出来ないようにと磁器のリングを埋め込んだ右側の羽子板を新しく作ったのですが、手に馴染んで
使いやすい竹製の方が今でも出番が多いです。
by kageyama_kobo
| 2008-07-16 13:21
| 道具の話