機織り職人の仕事場から…

細い糸を織るときの必需品…伸子

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        着尺などの細い糸を織る場合、織り上がった布は織り縮みが生じて必ず織り巾が狭くなります。この織り縮みが
        極端に進むと織り際の両耳の経糸が筬にこすられて切れてしまいます。
        この現象を防ぐために伸子(しんし)を使用して織り際の巾を広げるようにします。
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        伸子は織る布の巾に合わせて長さの違うものを使い分けます。
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        伸子の作り方は、竹を2㎝ほどの幅に割り、織り幅よりも少し長めに切ります。
        竹の中心部一帯をコンロの火であぶって熱した後、しならせて弓のような形に曲がり癖を付けます。
        竹の両端に細いドリルで先穴を開けた後、太さ0.6~0.8mmほどのステンレスの針金の先を尖らせた針を差込
        み接着剤で止めます。針の先端は2mmほどの長さがあれば充分です。

        写真のように竹の両端は斜めに削り針の先端が飛び出さないようにします。不用意に触った時にも針で手を刺し
        たりすることを防げます。
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by kageyama_kobo | 2008-08-05 07:15 | 道具の話