2008年 08月 18日
反物の仕上げ・・・湯通し
着尺のような細い糸を素材とする場合は、糸の毛羽立ちを抑えてさばきを良くするために糸を染色した後で糊付けをします。
この糊は布が織り上がった後は素材の風合いを損ない、カビの原因ともなるために取り除かなくてはなりません。
我が家で織り上げた反物は絹であれ木綿であれ、この糊を落とすために必ず“湯通し”をして仕上げます。
湯通しは織り上がった布をたっぷりの水の中で泳がせて糊を溶かし、水を取り替えては布を揉んだりゆすったりを繰り返して
糊の成分を取り除いていきます。
湯通しの済んだ布は“張り手”という道具を使って庭に張り、
竹ヒゴの両端に細い針の付いた“伸子”という道具を一寸ほど(約3~4㎝)の間隔で張って自然乾燥させます。
・・・続く。
by kageyama_kobo
| 2008-08-18 19:26
| 仕事場の風景