紬糸や座繰り玉糸のような節の多い経糸を使う場合は、布の中に極端な節の固まりが織り込まれないように大きな節は取り除きながら織っていきます。特に濃い色の経糸の場合は糸の状態が見にくいために、私は筬柄(おさづか)の下と綜絖の向こう側の下部に発泡スチロールの板を置くことにしています。
2~3センチの厚さの発泡スチロールの板を買ってきて、足に触らない大きさにカットして、機のフレームの上に乗せるだけです。軽い物でもあり特に固定する訳ではないので邪魔な時や不要な時には簡単に取り外すことが出来ます。
織り際の上から覗くとご覧のように、白い発泡スチロールをバックに糸の状態がくっきり浮かび上がって節を見つけるのがとても楽になります。
織り終った後の綜絖の向こうのスチロールの上には、経糸が擦れて落ちた綿ぼこりがこんなに積もっていました。ふんわりですが厚さは3センチほどはあったでしょうか。途中で一回掃除をしたので、一反の半分くらいを織って出た量です。
まとめて手に取るとこんな量です。織っている最中に経糸に絡みつかなかったのが不思議なくらいです。
細い糸ではそれほど気にならない経糸のつなぎ目も、太い糸になると結び目のコブが筬に引っかかったり、織り上がった布の上に盛り上がって手触りに影響することがあります。
麻糸の双糸(リネン8/2)をサンプルに、この結びコブを小さくする方法を紹介します。

まず、結ぼうとする糸の切り口から3~4センチの撚りをほぐします。

二本に分かれた糸の夫々を、右手の親指の爪でしごいて先端の繊維を半分ほど削り取ります。

先端の繊維が少なくなった二本の単糸に指で撚りを掛けて再び双糸にします。

結び合わせる二本の糸の双方にこの作業を行います。写真のように先端に向かって細くなっていくテーパーの付いた糸になるはずです。

なるべく糸の先端に近いところ同士で“機結び”することで、結びコブの小さな結び目が出来ます。

ただ普通につないだ糸(写真下)とコブの大きさを比べてみてください。

このように結びコブを小さくすることで筬への引っかかりも気にすることなく経糸として使えるようになります。

この染め方は大量の糸を濃い色に染める場合に使う方法で、今回は1.5キロの麻糸を直接染料を使って紺に染めました。
まず、染める糸を鎖に繋ぎます。
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我が家で使用する糸のほとんどは一本の糸を輪にした“カセ”という状態で届きます。このカセには裏表が分かるように“あみそ”と呼ばれる糸や紐で∞状に綴じた部分が2~3ヶ所ほどあります。
今日精錬したカセの“あみそ”は輪が小さくて窮屈なため、このまま作業すると精錬や染色にムラが出る可能性があるため全てのカセの“あみそ”の手直しをしました。
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糊付けの工程で全体に満遍なく糊を染み込ませた糸は、絞り棒と竹の棒を使ってしっかりと絞ります。水分が残っていると糊がムラになり乾燥も遅れます。
絞り終わった糸は傍の蓋付きのボールに入れておき、ここから一カセづつ取り出して次の作業を行います。
絞られた直後の糸は隣同士がくっつきあって固まり、このまま乾かすと次の工程の糸巻きで解けにくい糸になってしまいます。そこで糸巻きの時に引っかかりや切れがなく、また糸の一本一本が満遍なく空気に触れて早く乾燥するように、糸の固まりを指先で丁寧にほぐしていくのです。
カセには必ず何箇所かの“あみそ(カセの裏表が分かるよう別の糸で∞の字に閉じたところ”があるので、まずその一つに指を入れて「グイッ!」と広げます。
ここを手がかりに指先と爪先を使ってカセの中の糸の固まりをすべてほぐしていきます。
カセを少しづつ回しながら全体をほぐします。
この作業は竹の棒を使ってカセのこちら側を引っ張りながら広げていくのですが、この竹の棒をズボンのベルトの所に差し込んで腰で引っ張ることで、両手の指を自由に使って作業することが出来ます。
竿に掛けて乾かした糸は乾いたところで糊の効き具合を指先で確認します。もしも糊の効きが悪かったら更にもう一度付け直すこともあります。< 前のページ

