機織り職人の仕事場から…

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第5回 影山工房公開講座 “織りを伝える” 終了

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2月10日(金)~12日(日)と東京神田のTEORIYAさんを会場に
“第5回 影山工房公開講座 織りを伝える” を開催しました。

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二階のギャラリーは“織道具機料善”の道具類と、影山工房の織物の一部を展示。

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四階の講座会場は、今回は定員10名のコンパクトな構成で行いました。

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講座の資料として用いた布たちはすべて私が織ったものです。

糸のこと・柄のこと・染め方のこと・織り方のこと・仕上げのこと・
その布たちが出来上がるまでの工程を、テーマごとに丁寧に解説しました。

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資料の布は見るだけではなく、受講者がすべての布を手に取って感触まで確かめられるようにしました。

話があまり硬くならないように脱線話なども考えていたのですが、
受講者の熱い思いがビンビンと伝わってきてとても横道に逸れるような雰囲気になれず、
各講座ともあっという間に1時間半が過ぎてしまいました。

受講して下さった皆さん、ありがとうございました。
今までに行った5回の講座の中で今回が最も充実感を味わうことが出来ました。

この講座は今後も続けていく予定です。
今回受講できなかった方は、ぜひ次回は早めのお申し込みをして下さい。
さらにバージョンアップした内容を用意してお待ちしています。





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by kageyama_kobo | 2017-02-13 22:46 | 仕事のコツ

機料善・織り道具の制作

2月10日から行う影山工房公開講座の会場で販売する私の作る織り道具・機料善のアイテムを制作しています。すべてのアイテムを揃えることはできないのですが需要の多い品物はいくつか作っておきたいと、今回は織り伸子・羽子板・アゼ竹の3種を作りました。
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織り伸子は特に手間の掛かる道具で、一年間乾燥させておいた太い真竹を切って割るところから制作が始まります。割った竹を成型し、火であぶって曲げ、針は一本づつステンレスの針金を削って作り、革ベルトも型紙から起こしてすべて自作します。
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羽子板は二年前に磁器のリングが手に入ったことから公開講座の受講生を対象に受注生産で作り始めました。なかなか使いやすいものがなく我が家でもいろいろと作ってきましたが、やっと“これならいける!”という形と寸法が出来ました。
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アゼ竹(綾棒)は機織りの作業の中で命ともいえる“綾”を保持する重要な道具。しかし市販のものに使いやすいものはなく、プロ・アマを問わず私が今まで目にしてきた織りの現場で“これはいい!”と思えるものは一つもありませんでした。アゼ竹には軽さと弾力、そして真っ直ぐなことが求められます。そして、ふとしたきっかけから発見したアゼ竹の理想の素材が“弓矢”でした。竹の両端には先端に結びこぶの無い紐が取り付けてあります。この紐はすべて私が縒って作ります。

ここに紹介した道具は少し手先の器用な人なら自作できるものばかりです。手持ちの道具に物足りなさを感じた方は参考にしてみてください。

※“機料善”の道具はすべて私が仕事の合間に手作りした物です。したがって量産が出来ないため通信販売には対応できません。時々お問い合わせをいただくのですが、ご理解ください。



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by kageyama_kobo | 2017-02-07 00:22 | 道具の話