今回の作品展のためにこの三色のれんを作りました。時代を経た五風舎の玄関に鮮やかに映えるように、顔料で染めた糸で織りました。
前の通りを回送の人力車を引く兄ちゃんが「綺麗やなー!」と言って通り過ぎていきました。
心の中で小さくガッツポーズ!
五風舎の展示スペースは三部屋続きの畳の間です。
今回のために気合いを入れて作ってきた双紬の反物は真ん中の部屋の中央に渋く展示。
純日本建築の壁に、顔料染めの糸で織ったタピストリーがアクセントになりました。
建物の西側にある縁側からは緑の庭が望めます。良く手入れされたこの庭の存在がギャラリーの大きな魅力になっています。
晴れた日の朝はいつもより早い時間に玄関脇の障子を開けます。朝日が作る奈良格子の影が畳に映るこの光景が大好きだからです。
片付け仕事で遅くなり外が暗くなるとこんなお客さんがやってきます。
部屋の灯りに集まる小さな虫を狙ってヤモリが窓のガラス越しに食事をする姿が見られます。
虫とヤモリの攻防はスリリングで、見ていると時の経つのを忘れてしまいます。
そんな訳で5月25日、作品展は無事終了しました。おいでいただいた皆さま、ありがとうございました。