機織り職人の仕事場から…

第10回 影山工房公開講座《関西会場》ご案内

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           第10回 影山工房公開講座《奈良会場》ご案内

          先日ご案内致しました“影山工房公開講座・関西会場”は、
          昨年と同様に奈良市水門町のギャラリー五風舎に決定しました。

          ●会期:2019年4月20日(土)、21日(日)、22日(月)       
          ●会場:奈良・五風舎 奈良市水門町45 〔℡0742-22-5514〕

          ・4/20 10:30~12:00 ①私が使う織り道具      
          ・4/20 13:30~15:00 ②私の好きな糸の話
          ・4/20 16:30~17:30 ③織物に役立つ糸結び紐結び
          ・4/21 10:30~12:00 ④糸を巻く・糸を計る
          ・4/21 13:30~15:00 ⑤平織りの可能性
          ・4/21 16:30~17:30 ⑥縞を作る・柄を創る
          ・4/22 10:30~12:00 ⑦やたら縞を創る
          ・4/22 13:30~15:00 ⑧専修講座 紬を織るということ

●奈良会場の定員は各講座8名です。受講料は一講座4,000(⑧のみ10,000円)。受講を希望される方は(氏名、住所、電話番号、受講ご希望日時・講座名)を明記の上、4月18日までにファックスかメールにて下記までお申込み下さい。折り返し受付確認の連絡を差し上げます。当日の受付はありません。

申込先 影山工房Fax:0544-27-0054 Mail:kageyamakobo@factory.tnc.ne.jp


※講座の内容につきましては東京会場の案内をご覧ください。

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# by kageyama_kobo | 2019-01-12 16:15 | 仕事のコツ

第9回 影山工房公開講座《東京会場》ご案内

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影山工房では工房65年の歴史の中で培ってきた織物のノウハウを次の世代に伝える事を目的として『影山工房公開講座』を開催します。織物にたずさわる多くの先人たちが伝えてくれた知識や技法に加え、私の工房の仕事の中から生まれたアイデアなども織り交ぜて8項目のテーマで講座を開きます。「日々の織物の作業の中でいま一つ理解できない事がある」「自分の仕事を改めて確認したい」「さらなるスキルアップのきっかけが欲しい」…などと思われている方々へ、織物歴45年の職人が自身の仕事を紹介しながら織物についてお話しします。

        講師 影山 秀雄

<< 講 座 内 容 >>

① 私が使う織り道具 (対象:初心者~上級者)

織物の作業には多くの道具が必要です。私が日頃使っている道具たちを紹介しながら、プロの目から見た道具の選び方・扱い方・メンテナンスの方法などを解説します。講座でお話しするいくつかの方法を実践すれば、今まで使っていた道具が見違えるほど使いやすくなるかもしれません。

② 私の好きな糸の話  (対象:初心者~上級者)

影山工房では絹や木綿に始まり麻,羊毛,野蚕,カシミヤ,ヤク,ハスなど様々な糸を用いて布を織ります。これらの糸とその糸で織られた布を手に取ってご覧いただきながら、糸の特徴や効果的な使い方など私が感じる糸の魅力についてお話しします。

③ 織物に役立つ糸結び・紐結び (対象:初心者~上級者)

織物の素材は糸。そしてその糸を布にする工程の中には“結ぶ”という作業が頻繁に登場します。私が日ごろ仕事で多用する様々な結び方を実技を交えて紹介します。ほんの数種類の結び方を身に付けることで、織物の作業がより効率よく行えるようになります。

④ 糸を巻く・糸を計る (対象:中級者~上級者)

糸の扱いは織物の基本中の基本。糸にも織り手にもストレスのない糸の扱い方。個性的で魅力的だけど扱いにくい糸を何とか織り手の思い通りに扱うためのあの手この手。糸の番手と整経のための計算法。扱いやすいカセ、解きやすいカセの作り方などを解説します。受講される方は電卓持参でおいで下さい。

⑤ 平織りの可能性 (対象:初心者~上級者)

我が家で織る布のほとんどが平織りです。60年間織り続けてそれでも飽きることのない平織りの魅力とは? 素材を選び、色を選び、糸の太さを選ぶことで、シンプルな組織の平織りに実は無限の可能性が潜んでいることに気付かされます。私が織る布たちをサンプルに平織りをデザインするためのアイデアを紹介します。 

⑥ 縞を作る・柄を創る (対象:初心者~上級者)

粋な縞と野暮な縞。この違いはどこにあるのでしょうか。伝統柄から独創的なデザインの方法まで、私が日頃応用している縞作りのヒントを紹介しながら美しい縞を作るノウハウを考えましょう。実際に糸を縞模様に並べるシンプルで効率的な技法も実演します。受講には電卓をご持参下さい。

⑦ やたら縞を創る (対象:上級者)

単調になりがちな縞のデザインに変化をつけたいと思ったら“やたら縞”を作ってみませんか。色のやたら・縞の太さのやたら。組み合わせを考えると無限の可能性をもつやたら縞ですが、いざ作ろうと思うとどのように“やたら”を作ればいいのか迷ってしまいます。その“やたら”をデザインする方法のいくつかを、実例をご覧いただきながら解説します。

⑧ 専修講座 紬を織るということ (対象:上級者)

影山工房が60年間織り続けてきた「紬」。糸の選び方、糸の太さと筬の関係、色の決め方、糊付けの方法、経糸のテンション、小管の巻き方、筬の打ち方、湯通し、砧打ち、仕上げの方法など、私が紬を織る技法の全てを解説します。実際に紬を織っている方が対象です。(この講座のみ受講料10,000

●東京会場の定員は各講座12名です。受講料は一講座4,000(⑧以外)。受講を希望される方は(氏名、住所、電話番号、受講ご希望講座名、日時)を明記の上、2月28日までにファックスかメールにて下記までお申込み下さい。折り返し受付確認の連絡を差し上げます。当日の受付はありません。

申込先 影山工房Fax:0544-27-0054 Mail:kageyamakobo@factory.tnc.ne.jp


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               第9回 影山工房公開講座《東京会場》日程表
●会期:2019年3月2日(土)~3月4日(月) 10:30~17:30(最終日は15:00まで)
●会場:TEORIYA 東京都千代田区神田小川町2-8 扇ビル2階 (℡:03-3294-3903)

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◎《織道具機料善》の道具類の展示販売も行います。

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# by kageyama_kobo | 2019-01-02 21:04 | 仕事のコツ

“第五回 影山秀雄 織りもの展” 始まる!

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亀山画廊での作品展が始まりました。
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正面からの眺めはこんな感じです。
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画廊に入って右側には、紬着尺・のれん・テーブルセンターなど。

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左側には“巻き物”を展示しました。

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今回のメインのストールやマフラー類。

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こちらは蓮の布のコーナー。

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おなじみのコースターも並びます。




# by kageyama_kobo | 2018-12-01 23:04 | 発表の場

第五回 影山秀雄 織りもの展 in 静岡 亀山画廊

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今年最後の作品展が明日から開催されます。
会場は静岡市にある亀山画廊です。

ブログでの発表が初日の前日という結果になってしまったのは、
この作品展に間に合わせるために制作に追われていたのと
その忙しい時期に怒涛のように割り込んでくる雑用に忙殺されていたからでした。

それでも何とか作品は揃い、昨日会場に展示してきました。

案内状の写真にもあるように、今回は巻き物に力を入れました。
カシミヤのストール・マフラー・ネックウェア
希少な素材となってしまった与那国蚕(アタカス)のマフラー
ヤクのマフラーも3種類
蓮糸のストール・マフラーは3点のみ

他には、我が家の定番の麻のれん・卓布なども並びます。

会期が二週間と長いので、初日と土・日・月曜日(11/29、12/1.2.3.8.9.10)に
私は在廊
します。

今まで影山工房ではあまり使うことのなかった色も登場します。
お楽しみにお出掛け下さい。




# by kageyama_kobo | 2018-11-28 20:56 | 発表の場

失敗だった試し織り

前回の続きです。
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試し織りの準備も万端、いよいよ織り始めました。
しかし織り付けのこの段階で、これから先が織れなくなってしまいました。
その原因は…。

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今回は経糸に麻糸(白)と木綿糸(紺)の二種類の糸を切り返しで使っています。
綜絖で開口すると写真のように上下くっきり色が分かれるのですが…
上から見たのでは気づかなかった麻糸の毛羽立ちがこの角度からだとはっきりと分かります。

織り方は平織りですが経糸の密度の高い“畝織り”なので、
この麻糸の毛羽が邪魔をして上下の糸が交差出来なくなってしまいました。

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苦肉の策としてこの毛羽立ちを押さえるべく、麻糸に糊を付けます。
綜絖を動かして麻糸だけが上に出るようにし、この上からスプレー糊をかけます。
下の木綿糸や周囲に糊が飛び散らないよう、ご覧のように新聞紙でガードします。

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筬の手前も同様に新聞紙でガード。

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しかし、麻糸の毛羽立ちは糊で抑えられるレベルではなく、経糸の開口は不可能となってしまいました。
したがって織れない経糸は機から外すしかありません。

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“木綿×麻”での試作は失敗に終わり、この糸は残念ながら廃棄処分です。
試し織りは失敗でしたが、この糸使いは間違いだったことが分かりました。

「原因は糸の毛羽立ち」という事で、それでは次に毛羽立ちの無い糸の組み合わせを考えました。

写真上部に見えるのが二番手の“木綿×絹”での組み合わせです。
どのような結果になりますか、お楽しみに。

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今回使った麻糸(ラミー)は今年に入ってから一度使った事がありました。
その時には経糸の密度が今回ほど混んでいなかったので、毛羽立ちは問題にはなりませんでした。
糸が届いた段階では毛羽もなくとてもきれいな糸に見えたのですが
精錬や糊付けなど水を通すことで隠れていた毛羽が起きてしまったのです。

こんな失敗を繰り返しながら、糸の性質を一つ一つ理解していきます。









# by kageyama_kobo | 2018-09-12 00:01 | 仕事場の風景