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機織り職人の仕事場から…

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ちょっとインドまで…12 働くサリー

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写真はインド東部の都市・ブバネシュワルで泊まったホテルの庭の手入れをする女性。日本だったらお仕着せの作業服を着て働くところでしょうが、インドではサリーは女性の労働着でもあるのです。

今回のインドの旅の一番の収穫は、とにかくたくさんの“色”が見られたこと。その中でも特に印象深かったのが女性の着るサリーの色でした。日本人や西洋人とはまったく色彩感覚の違う彼女たちの色使いは独特のもので、鮮やかな色から渋い色、明るい色から暗い色、そして使われている色の種類の多さと、それこそ“色の三要素”である彩度・明度・色相を目いっぱい使って布を彩っているのでした。そしてこのサリーという布は彼女たちの生活のあらゆる場面で着られています。



ちょっとインドまで…12 働くサリー_f0175143_236580.jpg機織りの村で出会った女性が絣に染めた糸を枠に巻き替えているところです。部屋の中なので日差しを避ける必要も無いのにサリーの端の部分を頭に掛けているのが不思議ですが、これを頭に掛ける時の仕草が何ともさりげなく自然なのに見とれてしまいました。

ちょっとインドまで…12 働くサリー_f0175143_2363296.jpgこちらは緯糸に使うために糸を管に巻いているところです。おばあちゃんの着るサリーはあたかも彼女の皮膚のように体に馴染んでいました。

ちょっとインドまで…12 働くサリー_f0175143_23742.jpgサリーは薄くて大きな生地を縫わずに身にまといます。洗濯もいたって簡単で乾きも早いからか、彼女たちはためらい無くサリーを着たまま地面に座り込みます。

ちょっとインドまで…12 働くサリー_f0175143_2372674.jpg世界遺産の遺跡の芝生で草むしりの作業をしていた二人です。サリーはひらひらとした布なのに彼女たちはきびきびと身軽に作業をしていました。

ちょっとインドまで…12 働くサリー_f0175143_2374979.jpgチェンナイ(マドラス)の空港で見かけた“お掃除オバチャン”です。ここでも労働着でした。

by kageyama_kobo | 2010-04-03 23:40 | 色があり柄があり…