2010年 05月 29日
掘り出し物
本来は木の枠に糸を巻き取る構造なのですがその枠は欠損していました。それでも枠に巻き取る時に糸を一定の幅に振るための腕が付いています。(写真左)
道具の機能とはまったく関係ない事ですが、前板の彫刻や基盤の縁取りなど当時の職人さんのデザインセンスの良さには脱帽です。これがある事でこの機械がどれだけ魅力的に見えるか!(写真右)
ケヤキ材の木目と質感、素敵でしょう!
歯車を止める竹の釘とハンドルのつまみが欠損していたので新たに付け足しました。歯車が回転する軸受けの部分には蝋やグリスを塗ることで滑らかな回転が甦りました。
左の写真のような枠を自作すると糸の長さを測ったり、管に巻いた糸をカセに揚げ直すのに重宝します。または右の写真のような道具を作り緯絣の絣糸を取るための道具としても利用できます。
by kageyama_kobo
| 2010-05-29 14:44
| 道具の話