機織り職人の仕事場から…

試し織りのための整経

少々特殊な布の注文が入りました。

表と裏が色も質感も違う布。更に全体が立体的に波打つように…。
イメージとしては“砂漠の昼と夜”との事。


ほとんどの場合、私は糸と織り方が決まれば出来上がりの布を
頭の中に描くことができるので、試し織りをすることはありませんでした。

しかし、今回ばかりは依頼主と構想を練りながら糸や織り方は決まったものの、
さてその方法ではたして思い通りの布になるのか自信がありません。

織り幅90cm、長さ5mという注文。
とてもじゃないけどぶっつけ本番で取り掛かるのにはリスクが高すぎます。

そこで、たぶん今までで初めての“試し織り”をすることにしました。

f0175143_22032806.jpg
織り上がった布の状態を確認できればいいので経糸は短くてよし。
そこで整経長は1.6m。長い整経台のほんの片隅で十分です。

f0175143_22033900.jpg
整経長が短かすぎて本来の綾取りの位置では綾が取れないため、
通常は糸を掛けるのに使う駒を2本使って綾を取りました。


今日はこの後、巻き筬通し⇒千切り巻き⇒綜絖通し⇒織り筬通し⇒織り付け と
作業は順調に進みました。しかし、その後に少々問題が発生。

--- つづく ---





[PR]
by kageyama_kobo | 2018-09-04 22:35 | 仕事場の風景