機織り職人の仕事場から…

唐桟縞

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      我が家で織る木綿の反物は普段当たり前のように“唐桟(とうざん)”と呼んでいましたが、この言葉にはこんな意味が
      あります。

      細い木綿糸で独特の細かい縦縞を織り出した布。唐桟縞(とうざんじま)、桟留縞(さんとめじま)などとも呼ばれる。
      サントメ(桟留)は西インドの東岸にあるセント・トーマス島で、原産地がインドのサントメ地方だったので江戸時代
      には「サントメ縞」と呼ばれていたが、それに「舶来物」を意味する「唐」が付いて「唐サントメ」と呼ばれるようになり、
      濁音便化して「とうざん」になったともいわれている。日本には安土桃山時代(16世紀末)にオランダ船によって
      もたらされた。


      先日、市内に住む趣味人のお客様が「唐桟縞の生地で“昔の煙草入れ”を復元したいのですが、こんな生地が織れ
      ますか?」と言って煙草入れや煙管の写真集を持って尋ねてきました。拝見すると色や柄が我が家にある染め
      上がった木綿糸で作れそうなので引き受け、出来上がった布を納めたところ大層喜んでいただきました。
      結局二柄の注文をいただいて織り上げたのですが、この布が面白かったので新しい柄を作ってみる事にしました。

      細い木綿糸の黄色から焦茶色のグラデーションの色は五色で、すべて顔料染めです。
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by kageyama_kobo | 2008-06-23 16:28 | 仕事場の風景