2008年 07月 03日
矢に弦(つる)を受ける部分が名前の由来
織物の工程では通常筬(おさ)という道具が二回登場します。最初に筬を使うのが経糸(たていと)を千切りに
巻きつける時に糸の密度と巾を揃えるための巻き筬として。そして二回目が織機に経糸を取り付け密度と巾を
揃えるのと同時に、緯糸(よこいと)をトントンと打ち付けるための織り筬として。 いずれの場合も狭い竹もしくは金属の薄い板の間に細い糸を通していくために専用の道具が必要です。
さらに使用する経糸の太さによって筬の隙間の巾も違ってくるため、粗い筬には厚手のもの、細かい筬には薄い
ものと使い分けます。
この道具を矢筈(やはず)と呼びます。弓矢の矢の末端にある弦を受ける窪んだ部分の呼び名がその由来です。
我が家の矢筈は山形県は鳥海山の麓にあった茅葺の家の屋根裏に使われていた煤竹(すすだけ)で作りました。
使い込むほどに艶が出て使いやすくなり、そして愛着がわきます。
竹製の矢筈は乱暴な使い方をすると割れて糸が挟まるようになり使い物になりません。しかし、瞬間接着剤で
上手に補修するとまた使えるようになります。
巻きつける時に糸の密度と巾を揃えるための巻き筬として。そして二回目が織機に経糸を取り付け密度と巾を
揃えるのと同時に、緯糸(よこいと)をトントンと打ち付けるための織り筬として。
さらに使用する経糸の太さによって筬の隙間の巾も違ってくるため、粗い筬には厚手のもの、細かい筬には薄い
ものと使い分けます。
我が家の矢筈は山形県は鳥海山の麓にあった茅葺の家の屋根裏に使われていた煤竹(すすだけ)で作りました。
使い込むほどに艶が出て使いやすくなり、そして愛着がわきます。
竹製の矢筈は乱暴な使い方をすると割れて糸が挟まるようになり使い物になりません。しかし、瞬間接着剤で
上手に補修するとまた使えるようになります。
by kageyama_kobo
| 2008-07-03 22:44
| 道具の話