2008年 10月 30日
太い緯糸(よこいと)を使う場合は…(板杼:いたひ)
裂き織りなどの太い緯糸(よこいと)を使う場合、糸は小管に巻けないために板杼(いたひ)という道具を使います。
市販にもありますが、我が家では節の長い太い真竹を割って自作します。
市販の木で出来た板杼は平らなのに対して竹の板杼はカーブが付いているので、
太い糸の大きな結びコブをこのカーブの内側に収めて巻くことで、
結びコブが経糸(たていと)に引っかかることを防げます。
私が使う場合は全長は35センチくらいが使いやすいです。
糸が掛かる部分や先端はささくれが残らないようにサンドペーパーで丁寧に磨きます。
裂き織りの場合緯糸が足りなくなると補充が出来ないために、使った糸の量と織れた布の長さを測りながら織る場合があります。
板杼に巻いたまま糸の重さを測るため、板杼一枚ごとに糸を巻く前の重さを記しておくと、
全体の重さからこの数字を引くことで巻いた糸の重さが計算できて便利です。
by kageyama_kobo
| 2008-10-30 13:09
| 道具の話