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機織り職人の仕事場から…

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掘り出し物の“番手計”

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これがどんな道具かお分かりですか? 実は私、以前からこれが欲しかったのです。
そして、やっと手に入れました。

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“番手計”と書かれています。そうです、糸の番手を計る道具です。

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ご覧の通り、毛糸の番手を計る道具なのです。

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この数字、お分かりですね?
50mの長さの毛糸をフックに吊るして計ると、上の目盛に番手が表示されます。
100mだと下の目盛です。

そして、あれこれといじっているうちに閃きました。

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このままでは短くて軽いカセしか計れないのですが、
錘(おもり)を追加することで私が良く使う“蓮の糸”の太さを計る道具に改造できます。

今まで使った“蓮の糸”は太さが絹番手で300デニールから1200デニール。
カセに上げる長さは通常650m。

300デニールで650mのカセは21.7g、1200デニールで650mのカセは86.7g

なので、この秤を21.7gから86.7gまで計れるようにすれば、300デニールから1200デニールまで
糸の太さが瞬時に計れるようになります。

今まではカセの重さを計っては電卓で計算してデニールを確認していたのですが、
その面倒な作業がこれで不要になりました。

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21.7gから86.7gまでをこの秤で一度に表示するのには少々無理があるので、
糸を吊るすフックの位置をもう一か所内側に増やしました。
これで糸の重さが二段階で計れるようになります。

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もともとあったフックの位置で計ると右側の数字で300デニールから700デニールまで、
新たに開けた穴にフックを掛けて糸を計ると左側の数字で500デニールから1200デニールまで
計ることができます。






by kageyama_kobo | 2019-03-27 22:44 | 道具の話

第9回 影山工房公開講座《東京会場》終わる

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年度末の雑用に追われ報告が遅れましたが、3月2日~4日に東京神田のTEORIYAで開催した
第9回影山工房公開講座”が終了しました。

今回の講座は今までとは一味もふた味も違っていました。
いつも私は講座の開催にあたって「質問をたくさん持ってきてください!」と呼びかけています。
しかし過去にそれほど質問攻めにあった覚えはなかったのですが、
今回の受講生の講座にかける意気込みはなかなかなものでした。

休憩時間に余裕をもってはいたものの一つの講座は私のしゃべりすぎで90分の予定が1時間オーバー。
それでもある受講生は「そんなに時間が経ってたなんで全然気が付かなかった」と話していました。

一応時間内に終了したもののその後も受講生の質問が40分も続いた回もありました。

それもこれも参加された皆様の織物に対する熱い思いのなせる業と
疲れも忘れてお付き合いさせていただきました。

この講座は回を重ねるたびに新しい資料を加えたり写真を差し替えて、
受講生がより理解しやすい内容となるよう改善をしています。

8つの講座の中で私が皆さんにお伝えする内容は膨大な分量になります。
この講座で少しでも多くの事を受け取って帰りたいと思われるのは当然なのですが、
あまり欲張ると頭からあふれ出てしまうことも多いように思います。

今までの7年間・9回の講座の受講生を通じて感じるのは、
出来ればあまり欲張らずその時に一番知りたい内容の講座を一つか2つ受講するのが
望ましいように思います。
そしてまた来年、新たな内容の講座を受講することで、
フレッシュな頭の中に織物の知識がサクサクと入ってくるのではないでしょうか。

熱心な受講生の方からは「大きなお世話!」と言われるかもしれませんが、
おせっかいとは思いながら思ったことを書きました。


4月にはまた奈良会場で“第10回 影山工房公開講座”を開催します。
まだ定員には十分に空きがありますので、関西方面の方は是非予定に入れて下さい。
お待ちしています。










by kageyama_kobo | 2019-03-18 21:56 | 発表の場